歯科治療に関してよくいただくご質問内容です。治療内容ごとにいただいたご質問とその回答を掲載しております。
他にもご質問がございましたら、当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
他の歯科治療と異なり手術を伴う治療であると同時に、治療終了後も十分なケアが必要です。 高血圧症や心臓疾患等の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾患、糖尿病や骨粗鬆症等の疾患、腎臓や肝臓の機能障害がある場合には注意が必要です。
また、現在服用されている薬によっては、インプラント治療が適さないこともあります。 インプラント治療を担当する歯科医師から、全身状態や服薬状態について聞かれた場合には、正確に答えてください。
インプラント埋入予定部位に充分な骨が存在しない場合には、インプラント治療をおこなうことが困難です。 インプラント埋入手術の前、あるいは埋入手術と同時に骨を造るための手術をおこなうことで、インプラント治療をおこなうことは可能ですが、患者さんの負担が増加します。
さらに、歯周病に罹患している患者さんや喫煙される患者さんにおいては、治療後のインプラントの残存率（寿命）が低いことが知られています。歯周病に罹患している場合は歯周病の治療を優先しておこない、喫煙されている場合は減煙あるいは禁煙してから、インプラント治療を受けることをお勧めします。
インプラントは何かしらの原因で失った歯を補うために、歯の無い部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み人工歯をかぶせる治療です。義歯に比べてしっかり噛めるうえ、噛んだときの違和感が少ない、残った歯を削らなくてよい、取り外して掃除する必要がないなどのメリットがあります。
しかし全身の状態がよくないと受けられない、治療期間が長い、保険適用外で治療費が高額などデメリットもあります。
インプラントのご相談は、CT撮影を行ったうえで、可能な治療法や大まかな治療期間、費用についてお話していますので、お気軽に当院スタッフまでご相談ください。
インプラント治療は、数か月かけて行われます。 歯ぐきの治癒やインプラントと骨の結合を確認するため、早くても治療期間は全行程を終えるまで数か月、手術内容や手術の方法によっては半年以上かかります。 治療期間は、手術前の骨の状態なども関係するため、当院では、ご自身の場合はどのくらいの期間がかかるのか、検査を行ったうえで事前にご説明しています。
通常のインプラント治療には健康保険が適用できませんので、全額患者さん負担の自費診療となりますので、治療費は高額になります。 しかし、最近外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合や、その部位に骨移植をおこなって再建した場合、先天的に歯や顎骨を欠損している場合に限って、インプラント治療に健康保険が適用されることになりました。 治療前の検査、インプラントを埋め込む手術、義歯による治療を含めて、治療が全て終了するまでに必要な治療費を、しっかりと確認してから治療を受けるようにしてください。
金属は悪影響が出ることがあります。その反面、セラミックは金属アレルギーやプラークが付着しにくく、より安全です。奥歯の詰め物は基本的に銀色のパラジウム合金という金属が使用されます。この金属はヨーロッパ諸国では歯科用金属としては不適切であると10年以上前から使用禁止になっています。日本では保険適用外になっているセラミックがスウェーデンでは一般的に使用されています。
また近年はさまざまな物質のアレルギーが問題になっています。歯科金属アレルギーもその一つで、唾液で溶けた金属がタンパクと結びついてアレルギーの元となります。アレルギー以外にも口の中で金属によるガルバニー電流が発生することで、携帯電話の電磁波を吸収しやすいといった研究報告もあります。
一方セラミックにはアレルギーや電磁波の影響などの心配がありません。
ホワイトニングは麻酔をしたり、歯を削ったりしないので、痛みを感じることはほとんどありません。
ただ、歯の質は個人差がありますので、一時的（数時間～数日）に歯がしみることがあります。大抵の場合、一過性で自然に治まりますが、痛みが続く・痛みがひどい等の場合は、医院で検査を行ってもらったり、痛み止めを処方して貰うと良いでしょう。
ホワイトニングの効果には個人差がありますが、オフィスホワイトニングは、施術して約半年から1年程度、
ホームホワイトニングは、約1年程度で元の色に戻り始めるとお考えください。
ホームホワイトニングの効果も個人差はありますが、初めての方だと1～2週間続けていただくと効果が出てきます。
正常な方向に生えていたり、かみ合わせもできて特に何かしら障害がない限り、今すぐ抜く必要はありません。
また完全に埋まっていて周りの歯に影響を与えていない（歯茎が腫れていない、痛みもない）場合も抜歯する必要はありません。
ただし、きちんと生えてくることができなくて、痛みの原因になっていたり、むし歯の治療ができない位置に生えてきた場合、かみ合わせに異常をきたしたり、顎の痛みを生じた場合は抜歯したほうが良いでしょう。
いずれの場合にも早めに歯科医を受診することをおすすめします。
必ずしも歯に痛みがないからといって、口内環境がよい状態であるとはかぎりません。歯が痛くなる原因はむし歯だけではなく歯ぐき（歯肉）に炎症が起こり、歯ぐきが腫れている・出血するなど歯を支える骨まで炎症が進行して溶けてしまい、歯を失ってしまう歯周病があります。
歯周病の初期では「歯が痛い」などの自覚症状が出にくいため気づかないうちに症状が進んでいることがあります。
歯磨きをした際に
・出血する
・歯ぐきが腫れている
・歯が浮いた感じがする
・歯がグラグラする
・朝起きたときに口の中がネバネバする
などあてはまる場合には、むし歯ではなく歯周病が進行している可能性もありますので、早めの受診をおすすめします。
バイオフィルムとは、微生物が固形物や生物のからだの表面などに付着して形成された生物膜のことです。以前はこの細菌のかたまりをプラークと呼んでいましたが、プラークは不溶性グルカン（粘性で歯につきやすく、はがれにくい物質）と一体になっていることがわかり、まとめてバイオフィルムと呼ばれるようになりました。
身近に存在するバイオフィルムの一例として、台所の排水口のヌメりもその一種です。口の中ではヌルヌルした物質がむし歯や歯周病の原因である細菌がバイオフィルムであり、その細菌が歯の表面にギュッと集まって付着してむし歯や歯周病の原因となります。
ご自身のセルフケア（歯磨き）にはどうしても限界があり、磨き残し（プラーク）は毎日溜まっていくからです。プラークは2週間で歯石になり始め、歯ブラシでは落とせなくなります。ですので当院では年に1回の定期検診で異常や以前の歯の状態と変わりがないかを確認するとともに、3ヶ月～6ヶ月に1回、歯科医院でのクリーニングでむし歯や歯周病の原因となる磨き残しや歯石をキレイにする必要があります。
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯周病やむし歯の原因となるバイオフィルムを専門的な器具を使って除去する方法です。PMTCでは「エアーフロー」というパウダーを使って歯の隅々まで歯を傷つけずにプラークを除去したり、歯と歯の間の汚れをかき出す「ラバーチップ」や、歯の表面を磨く「ポリッシングブラシ」が行われます。
一般的な「歯石取り」とは違い、器具が歯肉に触る時の痛みや麻酔なども必要ありません。痛い思いをしたくない方、プラークや歯石が付きやすい方は将来の歯の健康のためにもPMTCを受けることをおすすめします。
歯周病やむし歯は、一度治療したら二度とならないわけではありません。歯磨きをきちんとしているつもりでも、必ず磨き残しがあります。
特に歯周病は、セルフケア（歯磨き）だけでは、完全に歯垢を除去することはできません。セルフケアでは除去しきれない歯垢や歯石を、専門的な器具を使ったクリーニング（PMTCといいます）で取り除くプロフェッショナルケアが必要になります。
毎日のセルフケアと3ヶ月に1度の割合で専門的なクリーニングを受けメンテナンスを継続していくことが、大切です。
乳歯が生え始めたら歯ブラシを使って歯みがきをしてください。しかし、0歳児ではきちんと歯みがきをさせてくれないのが普通です。最初は、遊びながら歯ブラシに慣れさせましょう。お菓子を食べるようになってから急に歯みがきをしようとしても、なかなか受け入れてはもらえません。まずは「歯磨き」という行為を習慣付けることが大切です。
歯みがきに慣れることが目的の時期は、子どもの機嫌のよい時などに行い、慣れてきたら毎食後の習慣となるように徐々に増やしていきましょう。寝ているときは唾液の分泌量が減少するため、むし歯菌が繁殖しやすくなります。少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきを行ってください。
毛のついた頭の部分が小さめの歯ブラシ（毛の部分が2本分の歯の幅程度）で、しかも毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、歯ぐきにもやさしいです。ただ歯みがき習慣ができるまでの時期は楽しい歯みがきを目的にお気に入りの色やキャラクターで選んでもよいでしょう。仕上げみがき用に柄が長めで保護者が持ちやすい歯ブラシも用意しておくのが望ましいです。
毎食後、一回につき最低でも3分程度を目標に磨くようにしましょう。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは限界があるためデンタルフロス（糸つきようじ）を使ってください。人によって歯の本数も、形や歯並びも違うので、一概に何分間磨けばよいとは言えませんが、プラーク（歯垢）は口の中にいる細菌が作ったネバネバしたもので、歯にしっかりと付いているので、歯ブラシで一か所を20回くらいこすらないと取れません。歯のすべての面に歯ブラシを20回くらいこすることを考えると3分ぐらいはかかります。
ご来院の際に、磨き残し箇所の歯磨きの仕方などお気軽にご相談ください。
喫煙は歯周病の最大のリスクであります。
その原因はタバコに含まれる数多くの有害物質で、治療をしても治りが悪く、歯周病の進行が早まりやすいです。
加熱式タバコや電子タバコの歯周病への影響は現在、研究されています。これらニコチンやタールが発生しないとされていますが他の物質は含まれており、海外では一部製品の使用に関連する健康被害の報告もあります。
歯のためにも体のためにもタバコ全般をやめるのも選択肢のひとつかもしれません。
歯周治療は歯ぐきの治り方やブラッシングの状態を確認しながら、次のステップの治療へ移行しますので、初期の歯肉炎であれば、比較的短期間で終了することもありますが、中等度以上の歯周病の場合には、病状の程度にもよりますが、比較的長期にわたる場合が多いいようです。治療後も引き続きメインテナンスが不可欠で、定期的な受診が必要です。
歯と歯ぐき（歯肉）のすきま（歯周ポケット）から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨（歯槽骨）を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。むし歯と異なり痛みが出ないことの方が多いのですが、気づかないうちに進行し歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。歯を失う80%以上の原因は歯周病もしくはむし歯によるものです。
歯は、歯ぐき（歯肉）の外の目に見える部分の歯冠と、歯ぐきの下の歯を支える骨（歯槽骨）に埋まった歯根に分かれます。むし歯は歯が細菌の作り出す酸によって溶かされて穴が空く病気ですが、歯周病は歯そのものではなく、歯を支える歯ぐきや歯槽骨に炎症性の変化が起こる病気です。
なるべく食後すぐに磨くのが理想的です。なぜなら歯磨きの目的は歯にバイオフィルムがつくのを防ぐことです。なぜならバイオフィルムは食後8時間ほどでつくられ、24時間以上たつと白血球が反応して炎症がおきます。食後すぐに歯磨きをしなくても大丈夫ですが、バイオフィルムは8時間で形成され、時間がたつほど歯の表面に粘着性の層が堆積してとりにくくなります。バイオフィルムは放置するとむし歯や歯周病の原因となるので、毎食後の歯磨きが大切になります。
口の中の状態は一人ひとりちがうため、一概に「開始はいつ頃から」と断定することはできません。
矯正歯科治療はいつからでも始められるのですが、もっとも理想的なのは「あごが成長段階にある幼児期から矯正歯科医が定期的に観察していくこと」です。
なぜなら、歯並びや咬み合わせの問題は、歯の土台となるあごの形や大きさと切り離せないからです。
日本臨床矯正歯科医会が行った調査では、矯正歯科治療を実際に始めた年齢でもっとも多いのは7〜8歳です。この年代は、ちょうど上下の前歯が生えかわり、将来の歯並びがある程度予測できることが理由として挙げられます。
しかし、お子さま一人ひとり口の中の状態は異なり、早めに治療した方がいいケースもあります。まずはお電話いただき、お気軽にご相談ください。
いくつになっても治療できます。
ただし力を加えつづけると歯が位置を変えるのは、子どもでも、成人でも、高齢の方であっても同じです。歯を動かすうえで、歯ぐきや歯槽骨などに問題がなければ、50代でも60代でも矯正治療を受けることは可能です。
年齢が高くなるにつれて歯の欠損や歯周病のような病気など歯の健康が損なわれているケースも少なくありません。
まずはその治療を優先させるため、年齢が高くなってからの矯正治療には細心の注意が必要となります。
